埼玉県の人口10万人当たりの医師数は47都道府県中最下位です(表1)
 
 特に
勤務医不足が深刻で、平成25年に文科省が医学部の新設を認めた宮城県よりはるかに少なく、その主因は全国第5位の人口722万人を擁しながら埼玉県に国公立の医学部が無い事にあります。

 埼玉医大は私立なので卒業までに3800万円かかりますが、国公立の医学部6年間の学費は約350万円です。

 親に経済力が無い本県の医師志望者が、東大と東京医歯大は偏差値70以上の狭き門なので、群馬大、新潟大、信州大など近隣の国公立医学部に進学し、その大学の関連病院に就職している現状では勤務医不足は解消されません。







 
県議会で知事に「医学部設置について、自ら国に陳情に行ったか否か?」を訊いた所、知事の答弁は「自らが動くのは付属病院となるべき総合病院を誘致してから」でした。
 残念ながら、医学部設置に関する知事自らの国への働きかけは未だ全くありません。

 更に、「新都心へのスカイツリー誘致や310mのシンボルビル建設が出来なかった様に、
上田知事には医学部設置や地下鉄7号線の延伸の様な国を動かさなければ出来ない仕事は無理では?」と訊いた所、知事は「失礼な質問だ!知事選挙では圧勝している。」と向きになって反論されましたが、質疑終了後に「その通り!」と賛同される議員さんも少なからず居られました。





2014年11月13日

医療過疎埼玉県への処方箋
  その1:県立大学に医学部設置