あけましておめでとうございます。

 今年も勤務医不足で疲弊する救急医療現場で働く県会議員の立場から以下の2つの実現に向けて頑張りたいと思います。

 @埼玉県に国公立の医学部を設置する。
 A県立病院を救急医療告示機関にする。

 今年も宜しくお願い致します。
 

【25年12月議会中継:大赤字を出しながら救急医療を逃げ回る県立病院】

私は県議1年目から県立病院の決算報告に対する反対討論をしていますが、平成24年度も反対の討論をせざるを得ず、以下が2512月議会で述べた反対理由です。

『第1の理由は精神医療センターの人件費率が108.6%と相変わらず100%を超えている事であり、民間病院ならとっくに倒産しており、人件費だけで既に赤字という決算は認められません。

第2の理由は県立4病院で約77億円を一般会計から繰入れしているにも拘わらず、一つも救急告示医療機関にならず、相変わらず県民最大のニーズである救急医療から逃げ回っている点です。加えて損益計算書上は436302584円の純利益を計上していますが、実態は7268609416円の赤字で、昨年度より約1億円赤字が増えています。

本議会で日下部の質問に対し保健医療部長も「循環器・呼吸器病センターが救急告示医療機関になる事で救急搬送がより円滑に進むのであれば望ましい事と考えております。」と答弁されていますが、救急告示をしない循環器・呼吸器病センターに16億円もの運営費補助は必要ありません。

知事は本議会で日下部の質問に対し、「埼玉県立循環器・呼吸器病センターの当直体制は類似の高度・専門医療機関で救急告示機関でもある群馬県立心臓血管センターと同じ人数の当直体制である。」と答弁されましたが、それでは何故、救急告示している群馬県立心臓血管センターと同じ当直体制なのに埼玉県立循環器・呼吸器病センターは救急告示できないのでしょうか?

また知事は「救急患者の受入れ実績は、群馬県立心臓血管センターが年間約1600人であるのに対し、埼玉県立循環器・呼吸器病センターは年間約5500人で3倍以上の患者を受け入れている。」と答弁されましたが、群馬県立心臓血管センターの救急患者約1600人の内訳はWalk In778人、QQ車858人です。それに対し、埼玉県立循環器・呼吸器病センター救急患者約5500人の内訳はWalk In4305人、QQ車1172人です。 

病院局は「救急告示医療機関になると1次、2次の患者が沢山来て3次の患者が診れなくなる」と言いますが、群馬県立心臓血管センターは救急告示をしていますが1次、2次の患者が集中している訳ではありません。救急告示をしても1次、2次の患者を避け、3次の患者を集中させる事は、近隣の医療機関や救急隊と連携すれば幾らでも可能です。

 リーダーシップを自負する知事が、県立循環器・呼吸器病センターの救急告示程度の事で何故ここまで病院局の言いなりになるのか理解不能です。』


謹賀新年
2014年1月20日