「2012年を迎えて」     
皆様 明けましておめでとうございます。
 
 本年も当サイトにお立ち寄り頂きました事に衷心より御礼申し上げます。

 昨年は3月に平穏な日常を一瞬にして奪い去った東日本大震災があり、日本のGDPが中国に抜かれる一方で、ビン・ラーディン、カダフィ大佐、金正日総書記という人達が亡くなり、

平家物語の冒頭の句
「祇園精舎の鐘の声
 諸行無常の響きあり
 沙羅双樹の花の色
 盛者必衰の理をあらわす
 おごれる人も久しからず
 ただ春の夜の夢のごとし
 たけき者もついには滅びぬ
 偏に風の前の塵に同じ」

を実感させられた年でした。

 高校生時代に訳も判らず暗記させられました句ですが、50歳を過ぎて「諸行無常」の意味がほんの少し判って来た様な気がします。

 埼玉県やさいたま市ではグローバル人材の育成と称して英語教育や海外留学を奨励していますが、英語が話せればグローバル人材でしょうか?留学経験があればグローバル人材でしょうか?

 真の国際人は自国の歴史や文化に精通し、例えばこの平家物語の冒頭の句の凄さが外国人に理解させられる人ではないでしょうか?

 2012年は「諸行無常」と「内憂外患」を実感する年と覚悟しておりますが、引き続きご指導、ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。
2012年1月4日