マスコミの「政権交代民主党」の大合唱に推されて実現した民主党政権ではあるが、普天間基地問題で日米関係を冷え込ませ、「前原外相を変えろ」と内政干渉をされても中国には平身低頭、円高・株安には全く無策で国内の雇用が失われている。日米関係を悪化させた状況で日本単独で為替介入しても効果は乏しい。

 そんな中、尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件のビデオが流出した。愛国心も国家観も無い菅首相・仙谷官房長官率いる民主党政権では「尖閣諸島は中国に盗られ、北方領土はロシアに盗られる」という危機感を抱いた国家公務員が居ても不思議ではない。むしろ国家公務員として健常ではないだろうか?

 それにしても民主党という政党は言っている事とやっている事が全く違う。野党時代には「情報公開が重要、国民には知る権利がある」と言っておきながら、中国に媚びへつらって中国漁船衝突事件のビデオの非公開を決めた。「政治と金の問題を解決する」と言いながら小沢一郎元幹事長には殆どの議員が口を閉ざしている。鳩山前総理は普天間基地問題で対沖縄と対米国で全く異なる事を言っていた。その二枚舌が国民に見え首相退陣に繋がったのであるが、ご本人にはその自覚すら無いように見えた。

 二枚舌の自覚が無く、言っている事とやっている事が全く違うのは民主党の地方議員にも共通している。私が昨年市議会に提出した「各議員の採決態度を市議会だよりに掲載して下さい」という請願に対し、「現状では全議員の採決態度を紙面に掲載することは困難」という反対討論をしたのは常日頃「情報公開が重要」と言っている民主党議員であった。


 
「中国漁船衝突ビデオ流出に思う」
2010年11月6日