2009年12月27日
 今年は皆様方にはさいたま市長選挙で大変お世話になりました。厚く御礼申し上げると共に私自身の力不足をお詫びする次第です。
 
 2009年は民主党が怒涛の勢いで地方の首長選挙で連勝し、総選挙でも圧勝し政権交代を実現した年となりましたが、これは有権者が民主党の政策を支持したというよりも、自民党が余りに駄目なので有権者が「民主党に一回やらせてみようか!」という気持ちになったからだと思います。

 民主党政権は有権者の期待通りでしょうか?
 民主党政権では施し的な政策が多く、新しい産業を育成して雇用を創出し、経済成長で税収を増やすという政策に乏しいので財政赤字が更に増大する予算編成を余儀なくされていますが、このまま財政赤字が増え、技術力でも中国や韓国に抜かれ貿易も赤字に転落すれば円が紙切れになる事が危惧されます。財政破綻した国の通貨の価値が無い事は「北朝鮮ウォンと米ドルのどっちを持つか」を考えれば明らかでしょう。

 私は市会議員を6年やらせて頂き「嘘つきは政治家の始まり」という事も勉強させて頂きましたが、お母さんから毎月1500万円ずつ7年間、計12億6千万円の贈与を受けていた事を鳩山総理が「知らなかった」という事があり得るでしょうか?故人名を使った政治献金という計画的な贈与税の脱税と考えるのが普通ですが、この偽装献金問題も元秘書の起訴で終わってしまいそうです。

 円高とデフレによる景気悪化と首相の元秘書の起訴となれば以前の自民党なら党内から首相交代の声が挙がった様に思われますが、民主党内から「鳩山変われ!」の声が全く聞かれないのはどうした事でしょうか?マスコミ報道を鵜吞みにはできませんが、今の民主党は小沢一郎幹事長の独裁で1回生議員には言論の自由さえ無い様です。社会主義的体制がどうしても独裁的になるのは歴史が示す通りですが、小沢一郎幹事長は多数の議員を連れて中国詣でをし、天皇陛下を朝貢外交に利用し、総選挙のマニフェストには無い「永住外国人への地方参政権の付与」を実現し日本を中国か韓国に売ってしまいそうな勢いです。加えて中東から日本に石油を運ぶタンカーを守っているのは米国の第7艦隊なのに鳩山総理は普天間基地問題で米国を怒らせています。

 前にも書きましたが、私は議員ほど節操なく自己保身に走る人種を見たことがありません。民主党政権が日米関係よりも社民党との連立を重視するのは次の選挙で同じ選挙区に社民党の候補を立てさせない、つまり「民主党の票を割られない」ためです。民主党内に小沢一郎氏に物言う人が居ないのも公認を外されると次の選挙を戦えないからです。つまり無所属でも選挙に勝てるごくわずかの議員しか自分の主義・信条を曲げずに行動できず、大多数の議員は勝ち馬に乗ってポストを得る事と次の選挙に勝つ事しか考えていません。「国民のため、市民のため」と言いながら、「自分のため」が議員の実態です。

 一人しか当選できない小選挙区制度ではどうしても政治家が小粒になってしまうので10万票取れば当選できた中選挙区制度の方が日本には合っている様に思います。それでは良いお年を。


【2009年を振り返って~民主党の大躍進】