◆さいたま市民医療センターの
医療機器を除く建築・設備の
 ・予算額坪単価  166万円
 ・落札額坪単価  135万円

同規模の仙台オープン病院の
建築設備の坪単価 83.4万
◆坪単価158万7千円の
合併記念見沼公園の公園管理棟

◆坪単価134万3千円の
秋葉の森総合公園の公園管理棟

 昨年12月のコラムで5億円の盆栽購入の意図は「盆栽文化振興よりも箱物施設の建設では?」と述べたが、今年の2月定例会で盆栽関連施設の建設予算が坪単価約184万円で議案上程されて来た
 
長期政権が腐敗するのは歴史の常だが相川市政の最大の病巣は箱物の坪単価の高さにありここにメスを入れて膿を出せばかなりの財源が捻出可能である。
◆概してお上の創る箱物は民間に比べ割高であるが、さいたま市の箱物の坪単価は、坪100万円も出せば凄い豪邸が建つという市民感覚には程遠いものであり、写真の秋葉の森総合公園の公園管理棟が134万3千円、合併記念見沼公園の公園管理棟が158万7千円である。さいたま市の箱物は他の自治体と比較しても高コストで、さいたま市保健所の坪単価が約222万円に対し、同規模同目的の岩手県立環境保健研究センターの坪単価は約180万円である。
 そして、これらの箱物の平均落札率が95%となれば賢明な皆様方には
何故、相川市政が「道」より「箱」なのかがお判りだろう。

◆現在さいたま市民医療センターが建設中であるが、建築・設備の予算額は146億6900万円で坪当たり166万円で議案上程されて来た。民間病院の平均的な建設費は坪単価70〜80万円である。
 くさかべが「高過ぎる」と騒いだせいか設計で4億円下がって142億5690万円、落札率も83.8%と下がり、119億4564万円で落札となり、当初予算より約27億円安い坪当たり約135万円となったが、仙台市が仙台市医師会運営の財団法人に助成する形で建設された仙台オープン病院(330床・免震構造=さいたま市民医療センターとほぼ同規模)の坪単価83万4千円と比べるとまだまだ高い。
 
 つまり市が直に建てると高コストとなり、「民」へ助成する形なら常識的な金額となる。ちなみに旧大宮のプロジェクトであった鉄道博物館はさいたま市から東日本鉄道文化財団へ基金(25億円)を拠出する形なので建物本体の坪単価は88万円である。

◆公共事業には雇用対策という重要な側面もあり、私は頭から公共事業に反対している訳ではなく、雇用対策・税収の両面から市が発注する公共事業は市内業者に落ちた方が望ましい。ただ、もう少し1件あたりの坪単価を下げてその分件数を増やし、「ワークシェアリングすべき」と考える。

                   


【さいたま市の箱物の坪単価は高過ぎるぞ!
2008年2月26日