旧3市(大宮・与野・浦和)の合併協定書には新市庁舎について「新都心周辺が望ましい。そのための市民参加の審議会と基金を合併後、速やかに創設する。」と明記されています。

 くさかべが「この約束が反故にされている。」と言って来春の市長選挙に出馬表明したためか、相川市長は現在開会中の9月議会で「年内を目途に、市民参加の検討組織設置の準備を進めている。また本年度内には、基金の設置条例を提案したい。」と答弁しました。
 
 議員生命を賭けて自民党という最大会派を離脱した無所属の一議員が市政を動かす結果となった様です。

 相川市長が6選した場合、市庁舎の位置は半永久的に浦和の現在地となるでしょう。従って、私は次期市長選挙で市庁舎問題の決着を付ける所存です。次期市長選挙は市庁舎の位置を市民の皆さんが決める住民投票となります。

 普通の市では市庁舎からターミナル駅まで片側最低2車線の道路で結ばれていますが、現在のさいたま市役所の周辺道路は片側1車線で、拡幅も困難です。新都心なら周辺道路も太く、新幹線の停車駅からも近く、特にタワー候補跡地は新都心駅からも北与野駅からも徒歩圏内で、首都高速が直下を走り、さいたま市のほぼ中央等、市庁舎立地には最適の条件を備えています。

 現在ここに三菱地所グループが186mの商業ビルを建設計画中ですが、このビルの一部を市庁舎として市が借用すれば財政負担無く市庁舎の移設が可能です。即ち、ビルの固定資産税と都市計画税で約8億円、経済効果1000億円の1%で10億円、計18億円の税収増で賃料が相殺されます。
 
 相川市長はここにサッカー博物館を建設する計画を進めていますが、サッカー博物館は埼玉スタジアムの傍に建てた方が活きるでしょう。

 市庁舎の位置が決定してはじめて東西道路・南北道路・環状道路・公園配置等々、街づくりのグランドデザインが描けます。市庁舎が浦和から新都心に移ればさいたま市が別の市に生まれ変わります。子供や孫達の事まで考えて「新都心には市庁舎か、サッカー博物館か」を選択して下さい。

追記:滋賀県では県知事選挙で既に着工していた新幹線の駅が中止になりましたが、新都心ビルの着工は来春の市長選挙後ですから市民の皆様の判断次第です。



【無所属の一議員が市政を動かす。】
2008年9月15日