【扶桑社の新しい歴史教科書と公民教科書】
 今年は公立学校で来年度から使われる教科書の選定が行われる年だが、この時期にいつも問題になるのは扶桑社の「新しい歴史教科書と公民教科書」であり、教職員組合、左翼系市民団体が中国、韓国を煽って不採択の大キャンペーンを展開する。
 事実、扶桑社の教科書を批判している中国の高官は「この教科書を読んだ事が無い」とコメントしている。

 まず一読する事をお勧めするが、小生も4年前に問題となった時これらの教科書を読んでみたが、何処に問題があるのか全く分らない。

 例えば、日露戦争に関しては、「日露戦争は、日本の生き残りをかけた壮大な国民戦争だった。日本はこれに勝利して、自国の安全保障を確立した。近代国家として生まれてまもない有色人種の国日本が、当時世界最大の陸軍大国だった白人帝国ロシアに勝ったことは、世界中の抑圧された民族に、独立への限りない希望を与えた。しかし他方で、黄色人種が将来、白色人種をおびやかすことを警戒する黄禍論が欧米に広がるきっかけになった。」と記述されている。
 「日本は他国に侵略して悪い事をしました」という見方ばかりでなくこういう見方も教えるべきではないのだろうか?

 上田県知事は既に県議会で『扶桑社の教科書を積極的に評価する。』と答弁されており、先日、相川市長も「読んでみたが、なかなか良い教科書だ。歴史を美化するのもどうかと思うが、ざんげの連続では国を愛する気が出てこない気がする。以前からあまりに自虐的な歴史観、祖先を尊敬できない様な記述は良くないと思っていた。」とコメントされたが、この極めて真っ当な市長コメントに対して、早速、県や市の教職員組合など37の左翼団体が抗議文を市に提出している。

 扶桑社の教科書を採択する事を決めた栃木県大田原市では「確固たる信念に基づいて採択してほしい」、「日本の将来のために圧力に屈しないでほしい」、「教育正常化の先駆けとなることを強く祈る」など、激励の方が抗議より量的にははるかに多かったとの事だが、「(扶桑社の教科書採択を)やめないと、市内の子供を次々に殺す」という脅迫電話もあった様だ。
 ソ連のスターリン、カンボジアのポルポト、中国の文化大革命、日本赤軍、北朝鮮の金正日、いつの時代も共産主義者の言論の自由への弾圧は凄まじい。



               






 







 



2005年7月26日