共和党のブッシュ氏再選に思う〜「保守」とは?
 米国のマスメディア(特に、ニューヨークタイムズ、ワシントンポスト、CBS,NBC,ABCの3大全米テレビ)も、日本のメディアほどではないにしても反保守でリベラル(民主党)偏向であるが、米国民は保守(共和党)のブッシュ氏を大統領に再選した。

 やはり、戦時や右肩下がり、いわゆる非常時のリーダーは保守系でなければ駄目だという判断だろう。

 よく「保守とリベラル」或いは「保守と革新」と言われるが保守とは何だろうか?

 小生は「保守」とは次の2点に集約されると思う。

 まず、第1点は「頑張った者が報われる」、つまり、機会が平等であれば、頑張った者とそうでない者の結果や報酬にはむしろ「差」がある方が公平と考えるのが「保守」であり、一方、リベラル・革新はこの結果の「差」がなるべく小さい方が良いとする結果平等主義と言える。

 第2点は「自分の国は自分で守る」だが、日本以外の国ではリベラルとされる米国の民主党も英国の労働党も「自分の国は自分で守る」であり、これは「保守か・革新か」という以前の「独立国家か否か?」という問題かもしれない。

 いずれにしても、歴史が示す事は右肩下がりを立て直しているのは、米国では共和党のレーガン氏、英国では保守党のサッチャー氏、我国では石原東京都知事など全て保守である。民主党のクリントン氏はレーガン氏が種を撒き、育てたものを収穫したに過ぎない。

 ソ連、東ドイツは崩壊し、北朝鮮は周知の如くであるが、我国に於いてもかつての共産党東京都政、社会党埼玉県政、国鉄等々、結果平等のシステムは全て破綻しているのである。


追記:例えば、医療の現場では、受付時間を過ぎても、5分程度なら診療を受け付ける。受け持ち患者の急変時には夜間でも、休日でも患者の下に駆けつける。そして頑張った者が頑張った分だけ報われるのが「保守」であり、受付時間を5分過ぎたら、「本日の受付は終了しました」と言い、受け持ち患者が急変しても「夜間・休日は休み」と休む権利を主張し、「頑張った者に時間外手当が支給される事を差別化とする」のが「革新」です。
 
 イラクで人質となり、殺害された香田氏には謹んで御悔みを申し上げますが、「冬山を夏服で登るが如き無謀さの自己責任を問いたい」と感じる人は保守系であり、「責任はイラクに自衛隊を派遣した日本政府にある」と考える人は革新系です。
2004年11月6日