【イラク邦人人質事件〜問題点を整理して見ると】
 この人質事件についての問題点を少し整理してみました。

1)忘れてはならない事は彼等が日本政府が強く退避勧告を出していたにも拘らず、安っぽいヒューマニズムで危険な地域へ赴き、その結果として国家・国民に多大な不利益を及ぼしたという事実。

◆結局、人質の方々の解放に際して、一説には20億円とも言われる税金が費やされているにもかかわらず、日本政府への感謝と謝罪は誰一人として表明していません。渡辺氏に至っては「謝罪は論外」と述べておられるのはいかがなものかと思います。


2)避けたい事は、この解放された5人が、日本の左系マスメディアによりヒーローとして祭り上げられる事。

◆テレ朝「報道ステーション」、TBS「NEWS23」は明らかにこの事件を政治的に利用しており、例のパウエル米国務長官のコメントも金平茂紀TBSワシントン支局長が、例によって例の如く、自分達に都合のいいコメントを引き出せそうな人物から、都合のいい答えを引き出せそうな質問をして、都合のいい部分だけを利用して世論を誘導したものと言わざるを得ません。
  
  
パウエル米国務長官のコメントの原文と訳


3)今後やるべき事は人質解放で一件落着とせずに政府・公安当局がこの事件の真相(裏にあるもの)を徹底的に調べる事。

◆3人はPTSD(心的外傷後ストレス障害)で、渡辺氏と安田氏は公然と政府の事情聴取に応じない考えを示していますが、このままウヤムヤで終わらせると再発防止に繋がりません。
 

4)彼等がその行動に対する責任を全く放棄していると言われても仕方がない点は日本政府に多額の税金を投入させたにも関わらず、政府の事情聴取を拒否し、犯行グループの捜査に協力しない事です。飛行機代の自費負担などは自己責任の本質論ではなく、個人的には政府負担でも止むを得ないかなとも思いますが、彼等の犯行グループを擁護する様な発言には不快感を禁じえません。


            



2004年5月6日